岐阜県の三気建設がプレスリリースアワード2025を受賞
建設業界が新たな挑戦を見せています。岐阜県大野町に本社を構える三気建設株式会社が、2025年10月28日に開催された「プレスリリースアワード2025」にて「グレートステップ賞」を受賞しました。この受賞は、同社にとって初めてのプレスリリース発信による成果であり、業界や地域の期待を一気に集めるものとなりました。
初のプレスリリースの挑戦
三気建設は1977年に創業以来、豊かな自然に囲まれた岐阜県で法面保護工事を中心に事業を展開してきました。その中で職人の手を守るための「主守手(しゅしゅしゅ)ハンド&スキンクリーム」を発売し、初めてプレスリリースを行ったのです。この新しい取り組みは、土木業界の伝統的なイメージを変えたいという思いが詰まっています。
受賞理由について、審査員の星野貴彦氏は「法面保護工事を行う会社が初めて出したリリースであり、職人たちの目を引く写真やメッセージが印象的だった」と高く評価しています。
「主守手」の誕生背景
「主守手」は、作業中に起こりやすい肌荒れに悩む職人たちへの思いやりから生まれました。広報担当の杉山氏は、職人のために本気で作ったこの商品が、手荒れを「仕方がない」と諦めていた多くの人々の悩みを解決することを願っています。単なる商品開発に留まらず、職人たちの生活や働き方を変えるきっかけとなることを目指しています。
プレスリリースは、地方の企業である三気建設がどのように社会に影響を与えるかを示す大事な一歩でした。配信後には多くの反響があり、メディアとの良好な関係構築にもつながりました。さらに、この取り組みは新たな雇用の創出にも貢献しており、現在までに4名の雇用を生み出しました。
受賞を機にさらなる挑戦へ
杉山氏は、「この受賞が少しでも暗いイメージを持たれる土木・建設業界に光を当てるきっかけになれば」と語ります。確かに我々の生活に欠かせない「土木」は、普段は見えないところで重要な役割を果たしています。しかし、その価値が認知されることはあまりありません。今回の受賞を契機に、業界全体のイメージ改善を目指していく考えです。
ブランドと今後の展開
三気建設の「主守手」ブランドは、ハンド&スキンクリームの今後の展開も見据えています。2024年11月の発売から約9か月で出荷数3,000本を突破し、2025年11月14日には岐阜市にて1周年記念イベント『交差する手』を開催予定です。
このイベントでは、職人たちの手の重要性を広く認識してもらうことを目的としており、地域とのつながりを深める機会としています。今後も三気建設は、誇りを持って土木業界に貢献し続ける意向を示しています。
まとめ
三気建設の「グレートステップ賞」受賞は、業界の新しい潮流として大く期待されています。建設業が抱える問題を解決するための挑戦を胸に、ブランドを育てる姿勢が、これからの社会に大きな影響を与えることが期待されます。もはや「建設業界」という言葉が暗いイメージを持たれないように、ポジティブな挑戦を続けていく彼らの行動に注目です。